レクサスオーナー

LEXUS

レクサスオーナー(納車編)

レクサスオーナーと納車式


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 ふらりと寄ったレクサス店で、レクサスIS250バージョンSを試乗させて頂いたが、自分の経済力や身分などから、全く購入の意思はないにもかかわらず、商談ルームで見積もりを作成して頂くこととなってしまった。
 「いえ、結構です」この一言が出なかった・・・。
 しかし、「この車、正直、欲しいなぁ」という気持ちが芽生えつつあったのも確かであった。

 【商談ルームで見積を作成】

 洒落た商談ルームで、パソコンの画面を見ながら、見積を作成して頂く。
 女性スタッフからドリンクメニューを提示され、私はホットコーヒーを頂くことにした。後に、何度も同じメニューを提示され、大体であるが同じ飲み物をお願いするというやりとりが幾度となく繰り返されることとなる。(この件詳細についてはについては別ページで)

 まず、車種は先ほど試乗したIS。
 セールス(以後、Mさん)「グレードはいかがいたしましょう?やはり先ほど試乗した250、バージョンSでよろしいでしょうか」
 私「はい、私もそれがいいと思います。」
 Mさん「一応、他のグレードの説明をさせて頂きます。まず、バージョンLは本革シートで、シートヒーター等の快適装備があり・・・」などなど、バージョンSとの違いを一通り説明して頂いたが、当時は本革シートというものに違和感があったので聞き流したが、後々とてもバージョンLを羨ましく思ったりもするのだがこれは後のことで。

 Mさん「オーディオはいかがいたしましょうか?マークレビンソンを選択いたしますか?」
 私「マークレビンソン、非常に興味あるのですが、やはり私には分不相応だと思いますし、ノーマルの13スピーカーで十分だと思います。」
 Mさん「わかりました。ノーマルでもいい音しますよ。値段関係なく実際に聴き比べて好みとしてこちらを選択されるお客様もおられます。」
 
 出来れば欲しいが経済的な理由から選択しないオプション・・・買う訳でもないはずなのになぜか現実的な見積もり作成をしている。

 ボディコート、エアロパーツなどのディーラーオプションなどの有無を煮詰めていく。

 最後にボディカラーと内装色を選択する。
 当時はボディカラーはシルバー、内装は黒、350バージョンSがイメージリーダーだったが、私が選択したのは、ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン、250バージョンS、マークレビンソン非選択、エアロパーツ、ボディコート、内装抗菌コートという内容。

 見積もり額は、諸経費込で約480万円。

 私は、もともと自身の収入、身分よりも少し高い車を買う傾向があった。
 今回も、マークX250Sパッケージを検討しているが、少しがんばって300Gパッケージなど、上級グレードも視野に入れていた。
 このレクサスIS250は当初の許容範囲を大幅に超えている。
 出しても350万円が限界だろうと考えていた。

 100万円以上の予算オーバーは当然、すんなりと了承できるものではなかった。

 「値引きは一切しません。個々の交渉力などに左右されるようなことなく、全てのお客様に平等であるということを理念としております。」

 ここは噂どおりであった。値引き額も考慮すればマークXとの価格差はさらに大きい。しかし、装備の内容などを差し引けばそうでもないのか?いろいろなことが頭の中を回る。

 迷いが生じ初めていた。


 【再びトヨペット店でマークXを確認。もう戻れなかった】

 レクサス店から出て、再びトヨペット店へ行くことにした。
 本命のマークXを、もう一度見たいと考えたからだ。

 お店に行くと、レクサス店と違い、他のお客さんでごった返している。
 スタッフも忙しいらしく、本当に我々に構うことが出来ない状況であった。
 私「マークX、試乗できますか?」
 セールス「今、試乗できる車がありません」
 私「では展示車を見せてください」

 マークXも、Sパッケージなどだとなかなか格好いいと思ったのだが、たまたま展示されていたのが最もベーシックなグレードであるらしく、ナビなどの装備もなく、それが余計に先ほどのレクサスISとの差が浮き彫りとなってしまった。
 ドアを開け、内装、シートなどを確認、そして、ドアを閉める。
 「バシャ」という音・・・「はいどうも」といった感じのスタッフの表情。
 この瞬間から、あの佐藤浩一さんのCMのBGMが頭の中で鳴らなくなった。
 もう、男の真ん中には戻れなくなっていた。

 もっと視野を広く、じっくりと検討すればまた違った判断となるはずだが、こういうのはタイミングというものがある。
 べつにドアの開閉の音で決めた訳じゃない。たまたま、その時のスタッフの対応であるとか、自身の心境などが総合的にからみ、購買意欲の浮き沈みを繰り返した結果、こうなってしまったのだと思う。


【新車購入計画は振り出し!車検を受けてJZX90継続も視野に】

 しかし、まだレクサス購入を決心したわけではない。帰宅してから、まだ考え込まなければならない。
 車検まであと2か月弱、時間はない。
 レクサス店から頂いたカタログとDVDを観ると、欲しいという気持ちが強まるとともに、他の車への興味が急速に薄れていくことを自分でも感じた。

 あとは経済観念との戦いだ。自身の貯金額を確認する。
 マークXの購入を検討中の際、ある程度の貯金はあることは自分でも分かっていた。
 300〜400万円程度の貯金であれば、当然レクサスISの購入は断念しただろう。

 あらゆる銀行、農協、郵貯の通帳、定期を引っ張り出し確認すると、自身が思っていたより遥かに超えるものであるという、嬉しい誤算があった。
 いわゆる「付き合い」で、渋々始めた積立や定期預金がかなりあったのだ。
 金銭の管理が出来ていないとかではなく、使う時はしっかり考えているが、貯金に関しては無頓着であったということだ(言い訳になっていないが)。

 ぶっちゃけ、合計するとレクサスISが買えるだけの貯金があった・・・ということだ。

 そして、敢えて200万円ほどはローンを組んで、ある程度の貯金は残しておくなど、具体的な購入プランが頭の中をかけめぐっていた。

 決断し、気がついたらレクサス店のMさんへ電話をしていた。


【購入を決意!最後の迷い、土壇場の決断】

 Mさん「どうも、先日はご来店頂きありがとうございました。で、DVDはご覧になって頂けたでしょうか?」
 私「あの、購入したいのですが。」
 Mさん「・・・」
 私「・・・」
 Mさん「え・・・あっ?!」

 どうやら、Mさんは、私が実際に購入を決断するに至るとは、これっぽっちも思っていなかった様子だった。
 あの対応は下心のないものだったのか、レクサススタッフの教育指針がそのようなものなのか、噂で言われるような、顧客となりえない者に対する冷やかな対応というのは完全に誤った情報であり、むしろ普通のディーラーの方が冷やかし(に見える)客に対する対応がキツイような気がする。

 Mさん「あ・・・ありがとうございます。」
 私「この前見積もってもらった内容でかまいません。よろしくお願いします。」
 Mさん「では、ご来店をお待ちしております。」

 それから数日が過ぎ、迷いが生じた。

 私「もしもし、この前の注文の件、もう発注したのでしょうか?」
 Mさん「いえ、発注はご来店頂き、契約した後となります。電話で受けただけのものを発注することはございません。」
 私「ほっ・・・そりゃそうですよね。で、この前の話ですが、一旦白紙にしてもらえないでしょうか。」
 Mさん「・・・と言いますのは?」
 私「実は迷いが生じまして・・・250か、350かで。」
 Mさん「!・・・なるほど、わかります。では今度ご来店の際は350の試乗車をご用意しておきますね。」
 私「はい、よろしくお願いします。」

 自分でも怖くなったが、後で後悔したくない、そう思うと検討の価値はあると考えたのだった。


【100万円の上乗せを決断】

 とうとう来店の日が来た。
 もう、心の中は決まっていた。
 ローンを、当初の構想は200万円だったが250万円とする覚悟を決めていた。
 そう、お店であれこれ悩み、迷うのではなく、既にレクサスIS350バージョンSを購入する決断をしていたのだ。
 
 「いらっしゃいませ」
 レクサススタッフ達が出迎えてくれる。
 私が買う気が満々だという事を知っておられるから、やはりこの前以上の対応、意気込みが感じられる。

 何時も変わらぬ対応じゃないの?

 いやいや、商談成立が目の前に迫るとやはり何時もとは少し違う雰囲気となるのは、それが人間というものだろう。
 値引き交渉や他店との比較を積み重ねた結果、晴れて交渉成立する他のディーラーとはまた違ったものがあると想像する。
 
 Mさん「試乗車、IS350バージョンSをご用意しております。」
 私「いえ、試乗はしません。初乗りの楽しみを納車の時にとっておきたいので。」
 
 ほんとに、「勢い」みたいなものだ。「馬鹿じゃないのか」とサイト読者諸氏の声が聞こえてきそうだ。

 発注内容は
 レクサスIS350バージョンS (ボディカラーはパールホワイトクリスタルシャイン)
 マークレビンソン非選択、フロアマットB、ボディコート、室内抗菌コート、純正エアロパーツ

 諸経費込で約580万円。

 車両価格自体は250との差は90万円だが、諸経費込では税金などの関係で差額は100万円くらいとなる。
 レクサスカードに入会し、6%のキャッシュバック。
 上限は100〜500万円で、オーナーの収入や身分によって違うが、私は300万円まであり、実質18万円の値引きとなった。

 納車の日まで約2か月・・・待ち遠しい。


【待ちに待った納車、ちょっと照れ臭い納車式】

 納車まであと3日と迫った日、どうも体調が思わしくない。
 病院へ行くと、インフルエンザに感染していることが判明。
 納車前日、Mさんから電話がかかってきたが、泣く泣く納車日の延期を申し出た。

 しかし、このインフルエンザは私の今後の人生に多大な影響を及ぼすことになる。

 レクサス注文時、灰皿ををオプションの小物入れに変するかどうか聞かれた時、私は愛煙家であるので、灰皿は必要ですからと言っていた。
 しかし、インフルエンザで苦しんでいる最中、とても煙草どころではない状態であった。
 「これを機に禁煙してみようか。」
 そして、これが見事に成功したのである。
 私はこの日以来、本日までの3年間、禁煙に成功している。

 話は元に戻るが、一週間延びたが、待ちに待った納車日。

 納車式、ノンアルコールのシャンパンでスタッフたちと乾杯をする。
 そして約1時間ほど、色々な説明を受ける。納車式の一番の目的は、実は今後のことなどに関する説明である。
 花束を頂き、彼女とISと一緒に写真を撮っていただいた。

 少し照れくさいが、別に悪いものではない。

 恐らく、嫌なら省略できるものであると思われる。現実、納車式を省略する法人オーナーも結構おられると考えられる。
 それはいい。
 だが、一般ユーザーこそ、せっかくだからしっかりとこのひと時を味わって欲しいものだ。
 これから、担当SCさんやスタッフの皆さんとは長い付き合いとなるのだから。

 「いつかはクラウン」

 これが一般的なお父さんたちの合言葉のようなものだった。

 現行クラウンは、実はレクサスGSと遜色ない価格帯である。

 「いつかはレクサス」ではなく「これからレクサス」

 私がレクサスISを選んだ理由、クラウンも買える価格だが、まだ若輩な私がクラウンなど乗ると、諸先輩方から「生意気だ」と思われる可能性がある。
 レクサスISだと、それが無い。
 ひけらかすのではなく、密かに贅沢を味わえるものだ。
 是非、若者に乗ってほしい車だと思う。


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